最近メディアなどで取り上げられている「糖質中毒」についてのお話です。
 
糖質中毒については、順天堂大学大学院教授で日本抗加齢医学会理事の白澤卓二さんの著書「「砂糖」をやめれば10歳若返る! 」で触れられています。
「糖質」といっても砂糖などの甘いものに限りません。炭水化物も体の中でブドウ糖になるので「糖質」なのだそうです。
この糖質を摂りすぎると糖質中毒になる危険性があります。白澤卓二さんによると、日本人の2人に1人が糖質中毒である可能性があるそうです。
 
砂糖などの糖質を摂ると、脳にある報酬系（ご褒美）と呼ばれる部分に信号が送られます。
すると、脳からドーパミンが発生して、人は快感を覚えるようになります。
しかし、糖質を摂り続けると脳からドーパミンが出続けて、次第にその量をコントロールできなくなってしまいます。
そして、少しでも糖質が足りなくなると脳が「もっと欲しい」と命令を出します。
その結果、禁断症状として、イライラしたり、気分が落ち込んだりといった症状が起きるのです。
 
糖質を摂ると血糖値が上昇します。すると、すい臓からインスリンが分泌されます。
摂取する糖質が増えるとインスリンの分泌量も増加。そして、糖質とインスリンが結合し、体内に脂肪として蓄えられてしまいます。
これにより高脂血症や糖尿病にかかるリスクが増大。代謝機能も低下し老化を促進してしまうのだといいます。
 
【糖質を多く含む食品】
・菓子パン・・・大量の砂糖が使用されていて、生地の主原料である小麦粉も糖質です。
このような糖質濃度の高い食品を短時間に食べるほど、中毒になる危険性が高くなるそうです。
・白米・・・ビタミンやミネラルを削ぎ取り精製された白米は、炭水化物の塊、つまり糖質の塊です。
特に、白米を一気に沢山食べられるカレーライスやどんぶりもののメニューは糖質を多く摂りすぎてしまう可能性が。
・ラーメン・・・小麦粉で出来た麺は糖質の塊。さらに危険なのがラーメンにライスを合わせたラーメンライス。その糖質量は約120ｇにもなります。